美髪への近道!美容師が教えるサロン専売品の選び方
美容師おすすめの洗い流さないトリートメントには様々なタイプがあります。特にサロン専売品は、高品質な成分や独自の処方により、機能性や使用感に優れた製品が多い傾向にあります。ここでは、あなたの髪の悩みに最適な一本を見つけるために、選び方のポイント、タイプ別の特徴、そして美容師が推奨するスピリッツ製品(ヘアミスト、ヘアミルク、ヘアオイル)を詳しくご紹介します。
スピリッツ製品はサロン専売品であり、取引のある美容室または公式サイトでのみ購入可能です。一般の流通や広告を限定しているため、知る人ぞ知るプロフェッショナルブランドとなっています。

主な洗い流さないトリートメントのタイプ紹介
ヘアミスト▶クリックして開く
ダメージを受けた髪は水分と結びつきやすい親水性の状態にあります。そのため、粘性の低いヘアミスト(エマルジョンタイプ)は有効成分が浸透しやすく、ダメージケアに適しています。特にサロン専売のヘアミストは、成分の質や配合バランスが考慮されており、指通りや質感が向上しやすいのが特徴です。
ヘアミルク
ヘアミルクの中でも、髪の水分バランスを整え、長時間パサつきを抑える「保水性ジェルミルク」が美容師としておすすめです。サロン専売のジェルミルクは、保湿成分と補修成分がバランス良く配合され、持続的な効果が期待できます。ただし、単純な乳化タイプのヘアミルクは、髪から水分を奪う「ウォッシュアウト」のリスクも考慮する必要があります。
【パサつき広がる髪一日抑制】洗い流さないコンディショナー ミルク
ヘアクリーム
粘度の高いヘアクリームは、主にショートヘアのスタイリングや、部分的なパサつきを抑えるのに適しています。ただし、髪全体のケアや保湿にはヘアオイルやヘアミルクも有効なため、スピリッツでは現在ヘアクリームの展開はありません。
ヘアオイル
ヘアオイルは大きく「揮発性オイルベース」と「エキスタイプ(非揮発性ベース)」に分けられます。サロン専売のヘアオイルは高品質なオイルを使用しているものが多く、髪に潤いと艶、優れた指通りを与えます。スピリッツのヘアオイルは、特に高品質な吸着精製オイルを使用している点が特徴です。ヘアオイルはタイプによって使用感や効果、コストパフォーマンスが大きく異なるため、製品選びが重要です。
美容室専用プレックス剤
髪の悩み解決は洗い流さないトリートメント選びから
「髪の乾燥が気になる」「ダメージでパサつく」「朝のスタイリングが決まらない」といった悩みはありませんか?美容師に人気のサロン専売ブランド「スピリッツ」の洗い流さないトリートメントは、ダメージケア、保湿、ツヤ、ヒートプロテクトといった機能が高水準で期待できます。特にハイダメージヘア向けの「VIGUSI PLEX」は代表的な製品です。

洗い流さないトリートメント選びの基礎 | 目次

解説者の専門性と経験
この記事を書いた専門家について
製品開発にも携わる美容師
私たちは長年の美容師経験に加え、実際に洗い流さないトリートメントの処方開発にも携わっています(2025年現在)。多くの製品は外部委託(OEM)で作られますが、私たちは自社で処方を組むため、成分や効果について深い知見を持っています。
- 30年以上の美容師経験と製品処方実績
- お客様の髪質や悩みに向き合い、数多くの製品を比較してきた経験
- お客様のリアルな声をもとにした製品開発へのフィードバック
- 表示成分を飾るだけでなく、効果が期待できる推奨濃度での配合を重視
信頼性のエピソード
ある大手美容メーカーの女性スタッフの方から、「私、これ(スピリッツ製品)使ってる。物凄くいいですね!」とお褒めの言葉をいただいたことがあります。自社製品があるにも関わらず競合製品を評価されたこの出来事は、製品の品質に対する客観的な信頼性を示す一例と考えています。
スピリッツの洗い流さないトリートメント 美容師おすすめ6製品
美容師おすすめ | ダメージケア用洗い流さないトリートメント2種
アウトバスミスト | VIGUSIウルフォフ (サラサラタイプ)

サロン専売の洗い流さないトリートメント「VIGUSIウルフォフ」は、特に成分にこだわったヘアミストです。毛髪と共有結合(ダメージケアに重要な結合)する特殊な結合ケラチンを配合。一般的な加水分解ケラチンとは異なるアプローチでケアします。成分の推奨濃度を守り、効果を最大限引き出す処方も美容師おすすめのポイントです。*共有結合は毛髪の一部になるような強固な結合を指します。
洗い流さないトリートメント | VIGUSIPLEX (ハイダメージPLEXケア)
- ブリーチ毛などハイダメージヘアに推奨
- サロンワークの仕上げにも活用
- ミドル〜ハイダメージ向けの洗い流さないトリートメントミスト
- 髪内部に浸透しダメージを補修するプレックス成分配合
- 美容師からも高評価を得ている洗い流さないトリートメント
- サラサラでツヤのある仕上がりへ
ハイダメージには洗い流さないトリートメントのサロン専売ミスト

ダメージを受けた髪は水分と結びつきやすい「親水性」の状態になっています。そのため、ダメージケア、特にハイダメージケアには、水ベースで有効成分が浸透しやすいアウトバス(洗い流さない)ミストが美容師としておすすめです。
VIGUSIPLEX(上画像)は、2025年版で保水性帯電防止成分が追加され、ヘアフライ(静電気による髪の広がり)抑制と瞬時の指通り性がさらに向上しています。
ミストタイプのアウトバストリートメント | 優位性と使い方
ミストタイプの優位性と効果的な使い方
- ダメージ部分への浸透性:
親水性のダメージ部分には、水に分散された有効成分が浸透しやすい。タオルドライ後の湿った髪に使用し、少し時間を置く(目安10分程度)ことで、より内部への浸透が期待できます。
- インバスとの比較:
インバストリートメントも有効ですが、すすぐ際に有効成分が流出しやすい側面があります。特にダメージ毛ほど流出しやすい可能性があり、製品による差も大きいため見極めが難しい点も。洗い流さないタイプは成分をとどめやすい利点があります。
- 乾かすことの重要性:
有効成分が浸透した後、ドライヤーで乾かすことでキューティクルが閉じ、成分の効果が保持されやすくなります。
- 均一な仕上がり:
ミストは髪全体に均一に塗布しやすく、自然なツヤとサラサラ感が出やすいです。オイルやミルクで起こりがちな、意図しない束感や「テカリ」を防ぎ、おしゃれな質感を演出しやすいです。
- ヒートプロテクト:
ドライヤーやアイロンの熱から髪を守るヒートプロテクト機能も重要です。
「すぐに乾かす」は本当に正しい?
「洗い流さないトリートメントをつけたらすぐに乾かしましょう」とよく言われますが、これは主に髪表面への効果(指通り、ツヤ)を重視した場合の話です。 多くの内部補修成分は、浸透するために一定の時間(例:10分程度)が必要です。ダメージケア(枝毛、うねり、強度改善など)を最大限に活かすためには、塗布後少し時間を置いてから乾かす方が効果的な場合が多いです。もちろん、製品の特性にもよります。
スピリッツ | 美容室専売ブランドの特徴と購入方法
スピリッツは、専門誌への掲載やディーラー卸、ECサイトへの卸、SNS広告などを行わず、公式サイトと契約サロンのみで販売しているサロン専売ブランドです。そのため、一般的な情報量は少ないですが、品質にこだわる美容師やユーザーに選ばれています。

スピリッツ製品の購入方法
購入方法(美容室・一般のお客様)
美容室様も一般のお客様も、スピリッツ公式サイトから1個単位で購入可能です。美容室様は、試用後にサロン単位(6個や12個など)での取引も可能です。
サロン専売の洗い流さないトリートメント スピリッツ公式サイトはこちら
公式サイト情報の活用
スピリッツ公式サイトでは、製品に関する詳細な解説を提供しています。美容師様は、お客様への説明や自身の知識向上のために、一般のお客様は、製品選びや効果的な使い方を知るために、ぜひご活用ください。イメージ画像だけでなく、具体的な情報が製品理解には重要です。
お客様のメリット
サロン専売品は一般的に市販品より高品質な傾向があります。公式サイトの情報や美容師のアドバイスを参考に、ご自身の髪に合った製品を選び、効果的な使い方を実践することで、より美しい髪を目指せます。
美容師おすすめの洗い流さないトリートメント | タイプ別紹介
スピリッツのヘアミスト | 美容師に人気の理由
スピリッツのヘアミストは、美容師の間で継続的な人気があります。プレックス成分(革新的なケア成分)を高配合したハイダメージケア向けの「VIGUSIPLEX」と、ナノ化成分・エルカラクトン・リピジュア・結合ケラチンなどを配合したサラサラ仕上げの「VIGUSIウルフォフ」の2種類があります。どちらもナノ化技術を活用した美容師おすすめの洗い流さないトリートメントです。
- VIGUSIウルフォフ (サラサラ・ダメージケア)
- VIGUSIPLEX (ハイダメージケア・プレックス)
ヘアミルク | スピリッツ独自の「保水性ジェルミルク」
毛量が多くパサつき広がる髪を一日中落ち着かせ、美しいスタイルをキープするには、ヘアミルクも良い選択肢です。特にスピリッツが提案するのは「保水性ジェルミルク」タイプの洗い流さないコンディショナー「Dropedge」です。これは、従来の乳化だけのミルクと異なり、髪から水分を奪う「ウォッシュアウト」のリスクを低減し、髪内部の水分を保持することを目指した処方です。
- Dropedge (パサつき・広がり抑制・保水)
スピリッツのヘアオイル | こだわりの高品質オイル2種
スピリッツのヘアオイルは、品質にこだわった2種類を展開しています。
- PROIL (プロイル):
髪が多くパサつく方向けのしっとりタイプ。高品質な吸着精製ボタニカルオイルに、抗酸化作用を持つ植物由来アスタキサンチン(ヘマトコッカスプルビアリス油)を高配合したボタニカルヘアオイルです。
- VIGUSIOIL (ビグシオイル):
ダメージケアを重視したサラツルタイプ。熱反応型補修成分エルカラクトンと高品質な吸着精製エステルオイルを組み合わせ、浸透促進剤により内部ケアもサポート。アイロンスタイリングにも適しています。
ヘアオイルを選ぶ際の注意点として、「サラサラ感」だけを求めると、揮発性の高いオイルベースの場合、塗布直後は良くてもすぐにパサつきが戻ることがあります。パサつきを抑えるには、ある程度の「しっとり感(髪への残留性)」が必要です。エキスタイプや準エキスタイプのオイルは、使用量でしっとり感をコントロールしやすく、少量で効果を発揮するためコストパフォーマンスにも優れる傾向があります。サラサラ感を最優先するなら、ケア効果も期待できるヘアミストをベースにするのがおすすめです。
コストパフォーマンスに優れた高品質ヘアオイル
VIGUSIOILとPROILは、揮発性溶剤を主成分としないエキスタイプ・準エキスタイプのため、ごく少量で効果を発揮します。そのため、容量あたりの価格は高く見えても、実際の使用回数で考えるとコストパフォーマンスに優れています。プロ仕様の高品質オイルとして美容師が自信を持って推奨します。
ヘアオイルは容量と価格だけではコスパを判断できない
ヘアオイルのコストパフォーマンスの見極め方
ヘアオイルのコスパは使用量で変わる
ヘアオイルのコストパフォーマンスは、単純な容量と価格だけでは判断できません。なぜなら、タイプによって1回あたりの使用量が大きく異なるからです。
- 揮発性オイルベースのヘアオイル:
シクロペンタシロキサンなどの揮発性シリコーンを主成分とするタイプ。軽いサラサラ感が特徴ですが、成分が揮発するため、効果を持続させるためには比較的多めの量が必要になることがあります。ポンプ式ボトルで容量が多い(例: 150ml〜200ml)製品によく見られます。「つけた瞬間は良いけど、すぐパサつく」という声も聞かれます。
- エキスタイプ・準エキスタイプのヘアオイル:
非揮発性の植物オイルやエステルオイルなどを主成分とするタイプ。髪への残留性が高く、ごく少量で十分な効果(ツヤ、まとまり、保湿)を発揮します。結果的に、容量が少なくても(例: 60ml程度)、長持ちし、コストパフォーマンスが高くなることがあります。スピリッツのPROILやVIGUSIOILはこのタイプに該当します。
つまり、60mlで3,000円のオイルと、200mlで3,000円のオイルがあっても、1回の使用量が少なくて済む前者の方が、結果的にコスパが良い可能性があるのです。
ヘアオイル選びで最も重要な「品質」
見えない「品質」が使用感と安全性を左右する
ヘアオイルは、成分の「品質」、特にオイル原料の精製度が非常に重要です。精製度が高いほど、不純物が少なくなり、酸化安定性(劣化しにくさ)、アレルギーリスクの低減、そして使用感(ベタつきのなさ、馴染みやすさ)が向上します。精製度が高いオイルは、見た目もより透明に近くなります。
スピリッツのヘアオイルは、「カラム吸着精製」という高度な精製技術で作られた原料を使用しており、同種のオイルと比較しても、優れた使用感、安定性、低アレルゲン性が期待できます。香料に頼らない、原料本来の質の良さも特徴です。
- 同じ成分名でも品質は違う:
全成分表示に「オリーブ果実油」や「ジメチコン」と書かれていても、その原料のグレード(精製度や分子量など)によって、価格も使用感も安全性も大きく異なります。高品質な原料は高価であり、メーカーは通常、その利点をアピールします。
- 品質は価格に反映される:
高品質な原料を使用すれば、製品価格は高くなる傾向にあります。安価な製品が必ずしも悪いわけではありませんが、ヘアオイルのように原料そのものの質がダイレクトに影響する製品では、品質を優先して選ぶことをおすすめします。
ボタニカルヘアオイル選びのポイント
複数の植物オイルを混ぜ合わせたボタニカルヘアオイルの場合、シンプルな成分構成の方が、それぞれのオイルの特性が活かされやすいと考えられます。また、酸化しやすい植物オイルを守るため、遮光性のある容器に入っているかもチェックポイントです。
ボタニカルヘアオイル | 組成とボトルで選ぶポイント解説はこちら
洗い流さないトリートメントのランキングや口コミ情報の見方
ランキング・口コミ情報の信憑性と注意点(クリックで開閉)
ランキングサイトの注意点
- ネット上のランキングの多くは、特定商品への誘導を目的としたアフィリエイト(広告収入目的)記事である可能性があります。
- 必ずしも客観的な品質評価ではなく、サイト運営者や広告主の意向が反映されている場合があります。
- サロン専売品で、一般流通や広告を限定しているブランド(スピリッツなど)は、そもそもランキングに登場しないこともあります。
口コミ情報の注意点
- ステルスマーケティング(宣伝と気づかれにくい広告)や、モニター提供による好意的な意見が含まれる可能性があります。
- 個人の髪質や好みによって使用感は異なるため、あくまで参考程度にとどめましょう。
誤った情報に注意
- 「〇〇オイルは酸化しない」「ビタミンEが豊富だから安心」といった情報は、特定の条件下での話や誇張、あるいは誤りである可能性があります(例: ホホバオイルもアルガンオイルも酸化はします)。
- 不確かな情報がコピー&ペーストで拡散されていることがあるため、情報の出典を確認することが重要です。
全成分表示だけでは分からないこと
- 同じ成分名(例: マカデミア種子油)でも、精製度によって使用感、安全性、原料価格が大きく異なります。これは植物油だけでなく、シリコーンオイルやエステルオイルにも当てはまります。
信頼できる情報源は?
- 最も信頼できるのは、製造・販売メーカーの公式サイトに掲載されている製品情報や解説です。
- 高品質な原料や独自の技術を採用している場合、メーカーはそれを積極的にアピールする傾向があります。
- 解説が具体的で詳細であるほど、製品へのこだわりやメーカーの専門性が見え、信頼性が高いと言えます。おしゃれなイメージ先行のサイトよりも、実質的な情報量を確認しましょう。
洗い流さないトリートメントは美髪の必須アイテム
ヘアカラー、ブリーチ、縮毛矯正、日常的なヘアアイロンの使用などは、髪を乾燥させ、ダメージを受けやすくします。その結果、パサつき、広がり、うねり、ツヤの低下、切れ毛といった悩みにつながります。洗い流さないトリートメントは、これらのダメージ要因から髪を守り、補修するための重要なヘアケアアイテムです。
ダメージ毛にはミストが効果的?オイルとの使い分け
前述の通り、ダメージを受けた親水性の髪には、有効成分が浸透しやすいヘアミストタイプの洗い流さないトリートメントが特におすすめです。ナノ化技術などの進歩により、近年のミストはケア効果と良好な使用感を両立している製品が増えています。
髪のまとまりやパサつきが特に気になる場合は、ミストをベースに使用し、ヘアオイルを補助的に少量使う「W使い」が効果的です。ヘアオイルは主に髪表面を整える役割と捉え、まずはミスト(またはヘアミルク)で内部と表面のベースケアを行うのが理想的です。
輝きと手触りもミストの得意分野
髪全体に均一に塗布しやすいミストは、自然な「輝き」と上質な「指通り」を実現しやすい形状です。オイルのように部分的に「テカリ」になったり、不自然な束感が出たりするのを防ぎます。物足りない場合にヘアオイルを少量、髪の内側から馴染ませるように使うと、より質の高いツヤ感が得られます。
ミルクとクリームの役割
ヘアミルクやクリームは、ミストに比べてオイル成分を多く配合しやすく、パサつきや広がりを抑える効果が高い傾向があります。特にヘアミルクは流動性があり、髪全体に馴染ませやすいのが特徴です。ただし、有効成分の浸透性という点ではミストに分がある場合があります。また、単純な乳化タイプの製品は「ウォッシュアウト」に注意が必要です。スピリッツの「Dropedge」のような保水性ジェルミルクは、この点を考慮した新しい選択肢です。
サロン専売洗い流さないトリートメントと市販品の違い
なぜサロン専売品がおすすめなのか?
サロン専売の洗い流さないトリートメントが市販品と比較して優れている可能性がある理由は、主に以下の点が挙げられます。
- 成分へのこだわり:
高品質な原料や、効果が実証されている特殊な成分(例: 結合ケラチン、プレックス成分、高品質精製オイル)を使用していることが多い。
- 推奨濃度の配合:
有効成分が表示されているだけでなく、効果を発揮するために必要な「推奨濃度」で配合されている可能性が高い。これは全成分表示だけでは分からない重要なポイントです。
- プロユース基準:
美容師が日々サロンワークで使用し、お客様に結果を出すことを前提に開発されているため、使用感や仕上がりの質感がシビアに評価される。美容師の手は微妙な違いを感じ取ります。
- 多機能性:
ダメージケアだけでなく、ヒートプロテクト、スタイル保持、ツヤ、手触り、湿度コントロールなど、複合的な機能を高いレベルで実現している製品が多い。
もちろん市販品にも優れた製品はありますが、価格競争の中でサロン専売品と同レベルの成分や処方を実現するのは難しい側面があります。メーカーの信頼性や公式サイトの解説内容も、品質を見極めるヒントになります。
サロン専売洗い流さないトリートメントの優位性とは? フリズ対策
サロン専売品の特徴の一つに、湿度の影響(フリズ)を考慮した製品開発が挙げられます。湿度の変化による髪の広がりやうねり(フリズ)は、見た目の質感を損なうだけでなく、ダメージを進行させる要因にもなります。
髪内部の水分量を適切に保つ「保水力」は、湿度の影響を受けにくくし、ダメージケアにもつながる重要な要素です。単なる「保湿」ではなく、蒸発しにくい水分(結合水様)を髪内部に与え、保持することが理想です。ナノ化セラミドのような成分は、内部に浸透し保水力や強度を高めるアプローチとして有効です。また、キューティクルを補修し、髪表面を疎水化(水をはじく状態に近づける)することも、湿度の影響を抑える上で重要です。
ただし、コーティング成分が過度に蓄積する「ビルドアップ」は、かえって質感を損なう可能性もあるため、適切な製品選びと、場合によっては定期的なクレンジングシャンプーの使用も考慮すると良いでしょう。
製品選びのチェックポイント
こんな機能があるかチェック!
洗い流さないトリートメントを選ぶ際は、以下の機能が製品説明(特に公式サイト)に含まれているかを確認しましょう。ご自身の髪の悩みに合わせて、重視するポイントを決めると選びやすくなります。
- 髪を保湿し乾燥を防ぐ (保水力)
- 髪をツヤやかに仕上げる (自然な輝き)
- 髪をまとまりやすくする (広がり抑制)
- 髪を枝毛や切れ毛から守る (強度改善)
- 髪のダメージを補修する (内部・外部ケア)
- 指通り性を改善する (滑らかさ)
- スタイル保持性が期待できる (セット力補助)
- ヒートプロテクト機能 (熱ダメージ防御)
- ヘアカラーの色持ちをサポートする
- 湿度の影響を受けにくい (フリズ対策)
SNSなどの情報は参考になりますが、最終的には公式サイトの詳細な情報を確認することが、信頼できる製品選びの第一歩です。
ニーズで選ぶ | 洗い流さないトリートメントの選び方
洗い流さないトリートメントは、ご自身の髪の悩みや目指す仕上がりに合わせて選ぶことが重要です。公式サイトなどで、製品がどのようなニーズに応える設計になっているかを確認しましょう。
髪を保湿し乾燥を防ぎたい
ダメージケアの基本であり、美髪の土台となるのが「保湿」、さらに理想は「保水」です。髪内部に浸透し、水分を保持する機能を持つ成分(例: ナノ化セラミド、ナノ化脂質、リピジュアなど)が配合されている製品がおすすめです。「保湿」と「保水」は似ていますが、単に水分を与えるだけでなく、蒸発しにくい形で水分を留める「保水」がより重要です。空気中の水分を取り込みすぎてうねりの原因になる成分もあるため、成分の特性を見極めることも大切です。
髪をツヤやかに仕上げたい
髪のツヤは、まずキューティクルの状態が整っていることが前提です。エルカラクトンや18-MEA誘導体のように、キューティクルを補修・接着し、表面を滑らかにする成分が有効です。その上で、髪表面を均一にコーティングし、光をきれいに反射させる成分(シリコーンエマルジョンなど)が配合されていると、より美しいツヤが期待できます。ヘアオイルはツヤ出し効果が高いですが、つけすぎると「テカリ」に見えやすいため注意が必要です。ミストやミルクでベースを整えた後、オイルを少量補助的に使うと、上品なツヤが出やすくなります。
髪をまとまりやすくしたい (広がり・うねり抑制)
髪のまとまりには、湿度に影響されにくい状態を作ることが重要です。髪内部の水分バランスを整える「保水」機能が鍵となります。ナノ化セラミドや脂質などで内部から保湿・補強し、さらに表面を適切にコーティングして水分の出入りを抑えるアプローチが効果的です。毛量が多く、特にパサつきや広がりが気になる場合は、保水性の高いジェルミルク(例: Dropedge)や、ミスト+オイルのW使いがおすすめです。塗布後、浸透時間を置いてから乾かすこともまとまりやすさにつながります。
髪を枝毛や切れ毛から守りたい
枝毛や切れ毛は、髪の強度低下が主な原因です。髪内部の密度を高め、強度を改善する成分(例: ナノ化セラミド、ナノ化脂質、プレックス成分、活性ケラチン)が配合された製品を選びましょう。特にダメージが進んでいる場合は、内部結合に直接アプローチするプレックス成分(例: VIGUSIPLEXに配合)が効果的です。また、キューティクルを補修し、外部刺激から守ることも重要です。髪内部の適切な水分保持も、ケラチン構造を安定させ、強度を保つために必要です。
髪のダメージを補修したい
ダメージ補修には、内部ケアと外部ケアの両方からのアプローチが必要です。内部ケアとしては、プレックス成分、活性ケラチン、ナノ化セラミド、ナノ化脂質などが有効です。外部ケアとしては、キューティクルの剥がれを補修し、表面を滑らかにする成分(エルカラクトン、18-MEA誘導体など)が重要です。ダメージケア成分が髪に定着しすぎるとビルドアップにつながる可能性もあるため、適度な残留性と、シャンプーによるリセットのバランスも考慮された製品が理想的です。
指通りを良くしたい
指通りの良さは、主に髪表面の状態に左右されます。キューティクルを整え、滑りを良くするカチオン性成分(プラスのイオンを持つ成分)やシリコーンなどが効果的です。ただし、カチオン性成分は頭皮への刺激となる場合があるため、根元を避けて塗布するのが基本です。パサつきがひどく絡まる髪には、保水によって髪自体をしなやかにすることで指通りを改善するアプローチ(例: Dropedge)も有効です。優れた指通りが長時間持続する製品を選びましょう。
ヘアスタイルをキープしやすくしたい
スタイルの保持には、まず湿度に強い髪の状態を作ることが基本です。保水機能やキューティクル補修に加え、スタイル保持効果を持つポリマーなどが配合されていると、セットが長持ちしやすくなります。スピリッツのDropedgeに配合されている特殊なグアーガム誘導体は、保水性とスタイル保持性を両立する成分の一例です。また、髪内部がしっかり補強されていることも、髪のハリコシにつながり、スタイルキープに貢献します(例: VIGUSIPLEX)。
熱ダメージから髪を守りたい (ヒートプロテクト)
ドライヤーやヘアアイロンを日常的に使う場合、ヒートプロテクト機能は必須です。熱によるタンパク質の変性や水分蒸発を防ぐ成分が配合されているか確認しましょう。エルカラクトン(γ-ドコサラクトン)は、熱を利用してキューティクルを補修するという画期的なヒートプロテクト成分です。シリコーンエマルジョンや特定のカチオン性ポリマーなども、熱から髪を守る効果があります。
ヘアカラーの色持ちを良くしたい
ヘアカラーの褪色は、シャンプー時の流出が主な原因ですが、洗い流さないトリートメントもキューティクルを保護し、染料の流出を抑えることで色持ちをサポートできます。特に、キューティクル補修効果の高い成分(エルカラクトンなど)や、髪表面をコーティングする成分が有効です。
【補足】カラーシャンプーは色味を補充できますが、ダメージ部分に色が濃く入りやすくムラになる可能性も。使用は美容師に相談するのがおすすめです。褪色を楽しむという考え方もあります。
湿気で髪が広がる・うねるのを防ぎたい (フリズ対策)
湿気による広がりやうねり(フリズ)は、髪が空気中の水分を過剰に吸ったり吐いたりすることで起こります。対策としては、髪内部の水分量を安定させ(保水)、キューティクルを整えて外部からの水分の影響を受けにくくすることが重要です。保水成分(ナノ化セラミドなど)で内部を満たし、キューティクル補修成分(エルカラクトンなど)やコーティング成分で表面を保護する機能を持つ製品を選びましょう。塗布後の放置時間や、しっかり乾かすこともフリズ対策に有効です。
洗い流さないトリートメント | タイプ別の特徴
洗い流さないトリートメントは、形状によって得意なことや向いている髪質が異なります。それぞれの特徴を知り、自分に合ったタイプを選びましょう。
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ヘアオイル
特徴: 主に髪表面に作用し、ツヤ、滑らかさ、まとまりを与える。油分が主成分。
メリット: 乾いた髪にも手軽に使え、即効的なツヤ出し効果が高い。携帯にも便利。
デメリット: 内部補修効果は限定的。つけすぎるとベタつく。揮発性ベースは持続性が低い場合がある。
向いている人: ツヤが欲しい、手軽に使いたい、広がりを抑えたい(特にエキスタイプ)。
選び方: サラサラ感重視なら揮発性ベース、しっとり感・まとまり・コスパ重視ならエキスタイプ(非揮発性ベース)。品質(精製度)も重要。
キーワード: ヘアオイル、ツヤ、まとまり、サロン専売
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ヘアミルク
特徴: 水分と油分をバランス良く含み、保湿としなやかさを与える。乳液状。
メリット: 髪全体に馴染ませやすく、パサつきを抑えやすい。オイルより軽い仕上がり。
デメリット: 製品によっては内部補修効果に差がある。単純な乳化タイプはウォッシュアウトのリスク。
向いている人: パサつきが気になる、しっとりしすぎず自然なまとまりが欲しい、ミディアム〜ロングヘア。
選び方: 保湿・補修成分(セラミド、ケラチン等)配合か確認。ウォッシュアウトに配慮した処方(例: ジェルミルク)も◎。
キーワード: ヘアミルク、保湿、パサつき、サロン専売、美容師おすすめ
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ヘアクリーム
特徴: ミルクより油分が多く、粘度が高い。セット力を持つものもある。
メリット: 部分的なパサつきや広がりを抑える力が高い。ショートヘアのスタイリングにも。
デメリット: 全体につけると重くなりやすい、束感が出やすい。ウォッシュアウトのリスクも。
向いている人: ショートヘア、髪が多くて広がりやすい、部分的な乾燥を抑えたい。
選び方: 使用感(重さ)を確認。スタイリング効果が必要かも考慮。
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ジェルミルク (保水性ジェルミルク)
特徴: 保水性の高いジェルとオイル乳化を組み合わせた比較的新しいタイプ。
メリット: 高い保水力で長時間パサつきを抑制。滑らかな質感とまとまり。ウォッシュアウトのリスク低減。
デメリット: 製品数がまだ少ない。
向いている人: 髪が多くてパサつく、うねりや広がりが特に気になる、ミディアム〜ロングヘア。美容師イチオシ。
選び方: 保水成分や持続性をアピールしている製品(例: Dropedge)。
キーワード: ヘアミルク、ジェルミルク、保水、パサつき、広がり、サロン専売
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ヘアミスト
特徴: 水ベースで有効成分を配合。軽い使用感で、内部浸透性に優れる。
メリット: ダメージケア(内部補修)に最も適した形状。髪全体に均一に塗布しやすい。サラサラな仕上がり。
デメリット: 保湿力やまとまり感はオイルやミルクに劣る場合がある(製品による)。
向いている人: ダメージが気になる、軽い仕上がりが好き、根元近くからケアしたい。
選び方: ナノ化成分、補修成分(ケラチン、プレックス等)、保湿成分配合か確認。ヒートプロテクト機能付きが◎。
キーワード: ヘアミスト、ダメージケア、洗い流さないトリートメント、サロン専売、美容師おすすめ
洗い流さないトリートメントの使い方と選び方 | 基本
洗い流さないトリートメントの効果を最大限に引き出すためには、タイプに合わせた適切な使い方と、自分の髪に合った製品選びが大切です。
洗い流さないトリートメントの使い方 | タイプ別ポイント
タイプ別 効果的な使い方
製品ごとに推奨される使用方法が異なるため、まずはメーカーの説明を確認しましょう。以下は一般的な目安です。
- ミストタイプ:
タイミング: タオルドライ後の湿った髪に使うのが最も効果的(特に内部ケア目的の場合)。
使い方: 髪全体(特に中間〜毛先)に、少し離してスプレーします。目の粗いコームで全体に馴染ませると均一になりやすいです。
ポイント: 内部補修成分の浸透を促すため、塗布後10分程度置いてから乾かすのが理想的。ドライヤー前にもう一度軽くスプレーすると、ヒートプロテクト効果も高まります。
- ミルク / ジェルミルク / クリームタイプ:
タイミング: タオルドライ後の湿った髪、または乾いた髪にも使用可能。
使い方: 適量を手のひらに伸ばし、ダメージが気になる毛先や、髪の内側から手ぐしを通すように馴染ませます。最後に手に残ったごく少量を髪表面や顔周りにつけると、つけすぎを防げます。
ポイント: 均一に塗布することが重要。特にジェルミルクは保水効果を高めるため、湿った髪への使用がおすすめです。
- ヘアオイル:
タイミング: タオルドライ後の湿った髪(ドライヤー前の保護)、または乾いた髪(ツヤ出し、スタイリングの仕上げ)。
使い方: ごく少量を手のひらに良く伸ばし、髪の内側から毛先にかけて馴染ませます。表面からつけるとベタつきやすいので注意。
ポイント: オイルは瞬時に付着しやすいため、つけすぎないことが最も重要です。「テカリ」ではなく「ツヤ」を目指しましょう。エキスタイプは特に少量で効果が出ます。携帯して外出先でのパサつきケアにも便利です。
「放置時間」の重要性
なぜ「すぐ乾かす」だけでは足りないのか?
多くのサイトで「すぐに乾かしましょう」と解説されていますが、これは主にキューティクル保護や表面的な手触り向上を意図したものです。しかし、洗い流さないトリートメントの重要な役割である「内部補修」の効果を最大限に引き出すには、有効成分が髪内部に浸透するための「放置時間」が必要です。
- 表面ケア (すぐ実感): 指通り、ツヤ、手触り改善、キューティクル保護。 → すぐ乾かしても効果あり。
- 内部ケア (時間が必要): ダメージ補修、強度改善、保水力向上、しなやかさUP。 → 湿った状態で10分程度の放置が効果的。
タオルドライ後、洗い流さないトリートメントを塗布し、10分〜15分程度放置してからドライヤーで乾かすことで、表面だけでなく内部へのケア効果も高まり、結果的に手触りの持続性、枝毛・切れ毛の抑制、パサつき改善などにつながります。もちろん、製品特性や配合成分によって最適な時間は異なります。
「アウトバストリートメント」と呼ばれる理由
「アウトバス」= お風呂の外で
洗い流さないトリートメントが「アウトバストリートメント」とも呼ばれるのは、お風呂上がり(バスタイムの外)の濡れた髪に使うことで、ケア効果が高まるという考えに基づいています。濡れている髪はキューティクルが開き気味で、有効成分が浸透しやすい状態にあるためです。
一方で、乾いた髪に使うことでスタイリング効果やツヤ出し効果を得られる製品も多くあります。製品のタイプや目的に合わせて使い分けることが大切です。
流すトリートメントとの違い
「濡れた髪に使うなら、お風呂で使うトリートメント(インバス)で良いのでは?」と思うかもしれません。インバストリートメントも有効ですが、すすぐ際に有効成分が流出しやすいという側面があります。洗い流さないトリートメントは、有効成分を髪に留めておくことができるのが大きな利点です。
まとめ
サロン専売品の洗い流さないトリートメントは、高品質成分と優れた使用感に優れています。髪の悩みに合わせ選び、毎日のヘアケアをより効果的にしましょう。
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